Submitted Novels
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1長編 連載中 R18お気に入り : 10 24h.ポイント : 42
暗く、退廃的な雰囲気に包まれた舞台に、金髪碧眼の美丈夫が一人。手足に枷、首には首輪を付けられた彼は、鎖を鳴らして淫靡に舞った。 ――今宵の舞を、貴方様へ捧げます。もしお気に召しましたら…… その日、運良く鍵を託されたその人の為だけに舞い、一夜限りの情けを乞う。 そんな彼の、ある夜から始まる話。 ◇◆◇◆◇ 2024.2.1 22:00 公開開始 更新は1日おき、22時に更新予定です。 文字数 77,331 最終更新日 2024.4.26 登録日 2024.2.1 -
2長編 完結 R18お気に入り : 55 24h.ポイント : 14
◆◇謎に包まれた吸血鬼×生真面目な人狼◇◆ 《あらすじ》ある人狼に追われる年経た吸血鬼ヴェルギル。退廃的な生活を送ってはいたけれど、人外の〈協定〉の守護者である、人狼達の〈クラン〉に追われるほどの罪は犯していないはずだった。 ついに追い詰められたヴェルギルは、自分を殺そうとする人狼クヴァルドの美しさに思わず見とれてしまう。鋭い爪が首に食い込むのを感じながら、ヴェルギルは襲撃者が呟くのを聞いた。 「やっと……やっと追い詰めた」 その声に祈りを連想したのは、頭をひどく打ったからだろうか──。 だが、彼の望みは想い人の復讐だった。 「人違いだ」と説明するも耳を貸さないクヴァルドに捉えられ、人狼の本拠地へと連行されるヴェルギル。そして天敵同士である人狼と吸血鬼は、手を組んで同じ敵を追うことになるが──。 「吸血鬼」小さな声で、クヴァルドが言った。「なんで、俺を?」 同じことを、ヴェルギルもまた自問していた。 何故、この男なのだ? イムラヴの血を引く人狼は珍しい。だが、それだけが理由ではない。見事な毛皮に惹かれたからか? あるいは、哀れを催すほど真面目で高潔だから? 故郷の歌を見事に歌い上げたあの声のせいか? それとも、満たされない憧憬を抱えた彼に同情した? わからない。これほど不確かなことがこの世に存在することを、いま初めて知った。 ヴェルギルは口の中で、〈嘘の守護者〉リコヴへの祈りを口にした。それから肩をすくめて、こともなげに言った。 「わたしは悪食でね」 それぞれの思惑を抱えつつ、激しく惹かれてゆくふたり。だが、ヴェルギルにはどうしてもクヴァルドを裏切らねばならない理由があった。やがてふたりの道行きに、国中を戦禍に巻き込みかねない陰謀の暗雲が立ちこめ──!? 異世界の島国・ダイラを舞台にした、ハイファンタジーBL《日月の歌語り》シリーズ1作目。 文字数 279,740 最終更新日 2023.12.24 登録日 2022.10.10 -
3短編 連載中 R18お気に入り : 4 24h.ポイント : 0
――その男はひどく危うげで、そして実に退廃的(decadent)であった。 飯田 太郎(いいだ だろう)は高校生。恋人である五十棲 月乃 (いおずみ つきの)の家で、彼と出会う。 月乃の兄、天翔(あまと)であった。 大学生だという彼は、両親に殴られたらしい。 そのまま家を出ていく天翔を、家の前で月乃といた太郎はなぜか追いかけてしまう。 そこから運命は回った。 平凡かつ、真面目であった太郎は自分とは正反対の飄々として気だるげな色香を纏う男を気にするようになる。 そして早々に身体の関係を持った。 恋人の兄との交わり。 不健全であり不道徳。到底、言い訳など出来やしない。 健全であったはずの男子高校生の魂は穢れていったように思えた、が。 …………軽蔑、警戒、独占欲、劣情、そして罪悪感の渦巻く灰色の青春はどのような結末を迎えるのだろうか。 暴力表現あり 人によっては嫌な表現があるかもです 文字数 24,592 最終更新日 2022.8.4 登録日 2022.5.12