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1長編 完結 R18お気に入り : 13 24h.ポイント : 28
桐生 隼人(きりゅう はやと)は、人気の高いイケメン俳優だ。 役者の家系に生まれ、子役としてデビューした時から、天才と謳われてきた。 それでも決して驕り高ぶることのない優しい性格は、公私ともに愛されている。 ところがある日、マネージャーの笹山(ささやま)から、芸能活動25周年を迎えるに当たって、新企画の動画配信を始めようと持ち掛けられる。 プライベートまで切り売りしなくてはならない昨今の芸能事情に、疲労の色が隠せない隼人。 しかも笹山は、住み込みのハウスキーパーまで選べという念の入れようだ。 偶然にタップした画面に現れたのは、安達 比呂(あだち ひろ)。 まだ幼さの残る、19歳の男の子だった。 早急に辞めてもらうようにお願いしよう、と考えた隼人だが、比呂の明るい笑顔とキュートな容姿に目が留まる。 さらにアンバランスな色香を感じ取り、ドキリとしてしまう。 そんな比呂と、すぐに電話で話す機会が設けられたが、彼の第一声に驚かされた。 「もしもし! 採用ありがとう! 僕、一生懸命がんばるね! 僕のことは、比呂って呼んで!」 いきなりの、年下からのタメ口に、隼人は不安になる。 しかし、その明朗な声は彼の気分を少しだけ上げてくれた。 比呂は、どんな少年なんだろう。 そして、彼との生活に、どんな出来事が待っているんだろう。 隼人のデビュー25周年は、波乱の幕開けになりそうだった。 文字数 105,297 最終更新日 2024.11.12 登録日 2024.7.29