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1長編 連載中 なしお気に入り : 10 24h.ポイント : 7
静かに、執着は育っていく。 春のある日、教室の隅でひとりパンをかじっていた高校1年の結人(ゆいと)は、ふと誰かの視線を感じた。見上げた先にいたのは、2つ上の先輩・神谷徹(かみやとおる)。それが、運命の始まりだった。 裕福な家庭に育ち、誰もが一目置く存在の徹。 貧しい家庭で育ち、どこか浮いた存在だった結人。 真逆のふたりが、交わるはずのない距離で惹かれ合い、やがて関係は深く静かに絡み合っていく。 徹の視線、徹の言葉、徹の手。 それらに守られながらも、気づかぬうちに結人の世界は徹に染められていく。 そして迎える大学時代。 結人は新たな出会いに揺れ、徹は決して離すまいと執着を深めていく。 純愛と支配が交錯する、静かで危ういボーイズラブ。 「誰かのものになるくらいなら、壊してしまいたい」 あなたは、誰の腕の中で眠る? 【徹の部屋で】 静かに名前を呼ばれ、結人は従うように身体を寄せた。 肩が触れ、腕が触れ、それでもまだ、徹の手は何もしてこない。 「先輩‥いつも、こんなにしてくれるけど……ほんとは、迷惑じゃないですか?」 そう聞いたのは結人だった。 自分でも、なぜそんな言葉が出たのかわからない。 「迷惑?」 徹は少し笑ってから、結人の髪を撫でた。 「そんなふうに思ってるの、君だけだよ。……俺にとって、 君が来る日は、唯一の 休息なんだから」 キスは、ためらいのないものだった。 唇が触れ合うだけのはずが、すぐに徹の舌が結人の口内へと侵入する。 熱く、深く、ゆっくりと。息を奪うようなキス。 「……っ、せん、ぱい……」 言葉は舌の間に消えていく。 押し倒されることはなかったが、結人の膝の上に徹の手が滑り込んできた。 服の上から太ももに触れる、優しくて、それでも意図のある手のひら。 結人は少し身をよじった。 「やだ?」 その声は静かで、けれど逃げ道を与えない。 「……いえ、別に……」 文字数 42,234 最終更新日 2025.10.4 登録日 2025.6.25