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1長編 連載中 R18お気に入り : 40 24h.ポイント : 49
100年前、このリーンベル大陸はまだ小さな国が小競り合いを繰り返す戦乱の中にあった。 ユーステル王国ロメリオ・ユーステルとアーバイン皇国ジュリエラ・アーバインは一触即発ながら表向き良好な関係の、特に小さな2国の王族だった。 水面下で腹の探り合い、謀略のかけあい、暗殺、色々あったけれど王子だったロメリオと隣国皇女だったジュリエラはそんな2国の関係を改善しようとする派閥と手を組み何度も顔を合わせる内恋に落ち……。 やがて戦禍は2人の恋をも焼き尽くす事になる。政略結婚として嫁いできたジュリエラが何者かに暗殺されてしまったのである。それを機にアーバイン皇国は宣戦布告。 しかもジュリエラ殺しの主犯として処刑されたのはロメリオの最も信頼する腹心の部下ユマニエルとキンバリーで。 2人の無実を訴えるロメリオの声は届かず、戦争を止める事も出来ず、彼もまた戦乱の中1人失望しながら息絶えようとしていた。 「もう一度彼らに会いたいな……」 攻撃魔法や弓矢、燃える煙が覆い尽くす空を見上げて微かに見える青空に伸ばす手は血に塗れている。 ユマニエルの生真面目な声、キンバリーの朗らかな声、そして愛しいジュリエラの涼やかな声……ぱたり、と手が胸の上に落ちる。空を見上げる瞳はどろりと濁り、最早生の欠片は1つもなかった。 「……確かにもう一度会いたいって願ったけど、どうしてみんな男に生まれて来ちゃうの!?ねえ、どうして!?」 薄ピンクの髪、色素の薄い茶色の瞳。中性的な容姿の青年は地に倒れ伏して叫ぶ。 「しかも信じられる!?俺のジュリエラがこんな大男になるとか信じられる!!?」 金の髪、灰色の瞳の長身の青年は呆れた様子で肩を竦めた。 「“俺のジュリエラ”とかキモイんだけど」 「やだ信じない、ジュリエラが“俺”とか言うの信じない!」 「まあ何にせよ俺“下”になるつもりないから。俺とそういう仲になりたきゃ“下”になる覚悟してからにしな」 元ロメリオ、現デュナはそう言って部屋に戻っていく歩く彫像のような理想的な筋肉に恵まれた体の元ジュリエラ、現ネイビスを見て叫んだ。 「嫌だーーーー!!信じないーーーー!!!」 前世の恋人と再会したら立場が逆転してるとか有りですか!? ※表紙はAIです 文字数 63,994 最終更新日 2024.11.18 登録日 2024.10.24 -
2短編 完結 R18お気に入り : 113 24h.ポイント : 14
食品メーカーに勤務する市川尋史は、誰にも内緒で妖怪の覚と一緒に暮らしている。 ある日、ささいな事から覚の読心能力を分けあたえられると、知らない男の心の声が聞こえてきた! それは尋史を求める熱烈な恋する声で!? 自分への情熱を宿した声に、サラリーマンの日常は大混乱! しかも、謎の男の正体はとんでもない奴だった! という感じの恋する心の声に翻弄されるサラリーマンのラブコメ風味な中編小説です。 相手の心の声の一部が分かってしまうという特殊設定です。 よろしくお願いします! 他サイト様にも掲載しております。 文字数 63,419 最終更新日 2020.6.17 登録日 2020.6.12