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フリーワード 英雄×見習い魔導士
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  • 1
    長編 連載中 R18
    お気に入り : 21 24h.ポイント : 249
    白猫と時渡りの杖
     キルクトーヤは二年前に残虐な養父・ナハトから逃れて見習い魔術師になったが、まだ夜な夜なナハトが出てくる悪夢に苦しめられていた。夢のなかでナハトが「お前を逃がさない」とささやくのである。  そんなある日、英雄・ジークが学校にやって来てキルクトーヤに求婚する。ジークは強力な魔族を打倒して凱旋したばかりの時の人だ。  ジークは「十年前、君に求婚されたんだ」と言うのだが、キルクトーヤには心当たりがない。さらにジークは杖を差し出してこう言う。 「ほら、君の魔術師の杖。六か月前、君が落としていったのを拾っておいたよ」 「六か月前??」  ジークに差し出された杖は、間違いなくキルクトーヤのものだった。しかし、キルクトーヤにそんな記憶はない。六か月前は学校にいたはずである。おまけに、キルクトーヤの手元にも彼自身の杖がちゃんとある。  それでも、ジークが持って来た杖はキルクトーヤの杖にそっくりだ。 「いったいどういうこと……?」  わけがわからないうちに、どんどん2人の関係は人々の噂になり、新聞に載り……。 「どうしてこうなったんだ!」  最初は拒絶していたキルクトーヤであったが、ジークは決してあきらめない。たびたびキルクトーヤの前に現れては心を揺さぶり、やがてジークとキルクトーヤをめぐる謎が徐々に解き明かされていく……。
    文字数 29,638 最終更新日 2025.4.29 登録日 2025.4.15