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1長編 完結 R18お気に入り : 500 24h.ポイント : 71
エルヴィン・アルスランは、冷たい牢の中で大切だった家族を思い、打ちひしがれていた。 妹はさんざんつらい思いをした上に出産後亡くなり、弟は反逆罪で斬首刑となった。母親は悲しみのあまり亡くなり、父親は自害した。 エルヴィンも身に覚えのない反逆罪で牢に入れられていた。 せめてかわいい甥だけはどうにか救われて欲しいと願っていた。 そして結局牢の中で毒薬を飲まされ、死んだはず、だった。 だが気づけば生きている。 9歳だった頃の姿となって。 懐かしい弟妹が目の前にいる。 懐かしい両親が楽しそうに笑ってる。 記憶では、彼らは悲しい末路を辿っていたはずだ。 でも彼らも生きている。 これは神の奇跡なのだろうか? 今度は家族を救え、とチャンスを授けてくれたのだろうか? やり直せるのだろうか。 ──そう、エルヴィン・アルスランの時間は18年前に遡っていた。 (R指定の話には話数の後に※印) 文字数 428,260 最終更新日 2022.5.9 登録日 2021.10.30