Submitted Novels
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32長編 連載中 R18お気に入り : 2 24h.ポイント : 7
ワゴン車は古い港町に向かっていた。僕は原田さんに出会ったときと同じデニム短パン姿。原田さんはそのときから僕をモデルに、誘拐された少年のショートムービーを構想していたらしい。 「俺はいままで女性ばかり縛ってきた。でも君を見たとき、初めて男の子を縛ってみたいと思った。なんか違うスイッチが入ったんだよ。スイッチが入れば、俺はカメレオンだから」 「カメレオン?」 「狙った獲物は必ず捕まえる」 原田さんはときどき車を止めて、緊縛されてもがいている後部座席の僕をフィルムに収めていた。 「このモデルが務まるのは君しかいない。どう見ても少年だ」 2階建ての別荘の前でワゴン車は止まった。僕は麻縄と猿ぐつわを解かれ、上着を羽織って車外に出た。風はなかったが半ズボンの太腿は冷たい。 「ここは舞踏団が練習にも使う場所だ。ここにいまから君を吊るすから」 別荘の1階はステージのようになっていた。照明の設備も備え、吊りに使えそうな太い梁もあった。僕は黒いレザーのショートパンツにはきかえさせられた。秀子さんは赤のエナメルのショートパンツ姿で、バラ鞭と乗馬鞭を持っていた。原田さんの所属するSMサークルで、僕は何度か吊りを体験していた。でもここは別世界。古い木造家屋に麻縄は似合う。スポットライトと闇のコントラストに酔いしれ、鞭にまた酔う。秀子さんの手になる鞭でいやというほどお尻を打たれ、そのたび宙に舞う。静かな夜に鞭音が響く。夜の先にもう一つの夜が広がっているような感覚。ようやく下ろされて縄を解かれ、猿ぐつわをはずされた。 「明日サークルのメンバーがもう2人来る。俺と秀子は先に帰るよ」 「僕、どうしよう」 「卒業式まで暇なんだろ。河野さんと矢崎さんが来る。たまには男の子をいじめてみたいって」 河野さんと矢崎さんは釣り仲間で50歳前後のおじさんだ。2人が僕を責めたいって? 2人とも年季の入ったスパンカーだけど。それもちょっと楽しいかも。 「結構いい動画が撮れたよ。河野さんがまたパドルとか持ってくるから、可愛がってもらうといいよ」 「まだお尻が痛いです。赤くなってるよ」 「一晩眠れば、また白いお尻になるわよ」 文字数 884 最終更新日 2022.8.16 登録日 2022.8.16 -
33ショートショート 完結 R18お気に入り : 24 24h.ポイント : 7
ブログに掲載した短編です。 文字数 1,939 最終更新日 2019.6.24 登録日 2019.6.24 -
34ショートショート 完結 R18お気に入り : 16 24h.ポイント : 7
ブログに掲載した短編です。 文字数 1,909 最終更新日 2019.7.8 登録日 2019.7.8 -
35短編 完結 R18お気に入り : 38 24h.ポイント : 0
10歳のライラック・リュカ公爵令息は、政略結婚で婚約者となった同い年のギルバート・ジョルジュ王太子と初の顔合わせをした。 その日、ギルバートから何故か鞭をプレゼントされて、上から目線で「私の嫁になるなら使いこなしてみろ」とか言われて、笑顔でライラックはぶっ放した。………ギルバートの顔面に鞭の一撃を。 この日、ライラックはギルバートのドMの扉を開いてしまったのだった。 文字数 15,376 最終更新日 2023.4.29 登録日 2023.3.28 -
37ショートショート 完結 R18お気に入り : 10 24h.ポイント : 0
ブログに掲載した短編です。 文字数 1,763 最終更新日 2019.6.10 登録日 2019.6.10 -
38ショートショート 完結 R18お気に入り : 17 24h.ポイント : 0
ブログに掲載した短編です。 文字数 1,600 最終更新日 2018.7.17 登録日 2018.7.17