Submitted Novels
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1短編 完結 R18お気に入り : 21 24h.ポイント : 149
ユウリは裕福とは程遠い。家にも帰らず、学校にも通わず。今、自分が十代の半ばだという事は覚えている。学年は知らない。死んだ母親譲りのアイドルそこのけの美貌が災いして、父親に売り飛ばされそうになってから一人で街で生きている。 「お、結構持ってるね。いいね、友達になろ?」 歓楽街の近くでブランド物を身に着けているホストやお坊ちゃんを狙う。 人通りの少ない裏路地に連れ込んで脅しつける。特殊警棒で看板をへこませ、そのまま振り下ろして額スレスレで止めてやる。それで、大抵は震える手で紙幣を掴んで渡してきた。ちょろいもんである。 あまりやり過ぎるとケツモチが出てきてどんな目にあわされるか分からないからほどほどにしないといけない。 文字数 9,181 最終更新日 2024.5.19 登録日 2024.5.19 -
2長編 連載中 R18お気に入り : 123 24h.ポイント : 134
Dom/Subユニバースの設定を使わせていただいて、割と自由に書いています。 厚木聡実(Dom)×蘭吉継(Sub) 別名… 俺様系Dom×倫理観は緩くて体は頑丈なSub こんな二人の話です。 この二人は、『トラウマ持ちのSubは縛られたい』という拙作にもちょろっっと出ていますが、全く読まなくても大丈夫な仕様です。 名前を貸しているだけですので(?)。 忙しい方向けにあらすじを書いておきます。こちらを読んでいただければすべて解決しますのでご安心を。最新話からお楽しみください。⬇ あらすじ:『不動産会社の社長である厚木が、子会社社員の吉継と少し話をしただけで、”やべーなコイツ”感をびしびしと感じ取り、自分のSubにしようとする話。プレイもしたよ』 今から:『とりあえず囲ってみたけど、やっぱりやべーやつはやべーままだった』 真面目なあらすじ: 吉継は、今までダイナミクスについて学ぶ機会がなかった。よくわからないまま無責任なDom達から良いように扱われ、自分もSubとしての欲求を僅かに満たしながら大人になった。 欲しがりSubの吉継が、多忙なDomの厚木からダイナミクスについて一から指南されるというお話です。 指南役である厚木は、全く初心者向きではない加虐心の塊だが、吉継はそれすらもわかっていなくて…。という、ダイナミクスのズレとすれ違いのストーリーです。 どうぞよろしくお願いいたします。 「神様はいない 1〜7」 ※ この作品には暴力表現がありますので苦手な方はお気をつけくださいませ。 前半はかなり辛気臭く、『神様はいない 7』だけR-18という感じです。 「1〜」 続きました。暴力表現はありません。前半が辛気臭いのは変わりません。 登場人物 蘭吉継《あららぎよしつぐ》: Sub パーソナル︰190cm/83kg/24age 生粋のSub。企業のバレーボールチームに所属している。 厚木聡実《あつぎさとみ》: Dom パーソナル︰173cm/60kg/25age 若くして社長の座についた成功者。Dom圧が強い。 2023.08.31 「神様はいない 1〜7」完結しました。 2023.09.16 「1〜」続きました。 文字数 177,893 最終更新日 2024.12.16 登録日 2023.8.27 -
3短編 完結 R18お気に入り : 120 24h.ポイント : 49
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4短編 完結 R18お気に入り : 29 24h.ポイント : 49
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5長編 連載中 R18お気に入り : 2 24h.ポイント : 0
それは奇妙な卒業旅行だった。まだ寒い北国の3月。ワゴン車を運転するのは原田さん、助手席に秀子さん、そして後部座席には僕。前の2人は普通の若いカップルに見える。でも後ろの僕は冬なのにデニム短パン姿、麻縄で後ろ手にぐるぐる巻きに縛り上げられ、両脚も縛られて手ぬぐいの猿ぐつわをかまされていた。 僕が原田さんと出会ったのは大学に入学してすぐ、校門の近くの夜のスナックだった。オーバードクターの原田さんは塾講師をしながら映画を撮っていて、スナックの常連だった。下宿生活を始めたばかりの僕はお金がなく、原田さんにときどき奢ってもらうようになっていた。原田さんはいつか、僕を主人公にした映画を作りたいと言っていた。それで親切にしてくれるのかな、でも交友関係も広い人だし、ラッキーだったな。どんな映画を撮りたいかなど僕は気にも留めていなかった。 秀子さんはOLさんで、いつもショートパンツをはいていて屈託のない感じ。2人の出会いの馴れ初めは知らないけど、まあ普通に似合いのカップルだ。 原田さんは僕の思春期の思い出話を聞きたがった。僕はある夏の夜、2人の前で中学時代に受けたお尻叩きのお仕置きの話をした。僕は原田さんよりも秀子さんに聞いてほしい衝動に駆られていた。 「あなた、その先生に恋したんでしょ」 秀子さんは真顔で言った。 「違う。何だろう、もっと宗教的な感じ。僕は女の子が好きだよ。でも……」 妙にシリアスな沈黙が訪れた。 「なぜかうまくいかない。僕は変わってるって女の子によく言われる。男友達には言われないのに」 「女の子の方が勘がいいのよ。先生にお尻を叩かれて嬉しかったんでしょ? それをあたしに言いたかったんでしょ」 「やっぱり僕、変だよね」 「男の子が尊敬してる年配の男の先生に心を奪われる、いいじゃない。その先生が忘れられなくて、子供みたいな半ズボンはいてるのね」 僕はその夜もデニムの短い半ズボン姿だった。 文字数 793 最終更新日 2022.8.15 登録日 2022.8.15