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61長編 連載中 なしお気に入り : 29 24h.ポイント : 0
◆◇◆◇ 紅藍玉(ホンランユー)は魔界の王、魔王の第七皇子だが、幼い頃からなにをさせても標準以下の才能しかなく、武術も剣術も魔力も何もかもが底辺という、魔界中が知る " 落ちこぼれ " であった。 しかし、ある出来事をきっかけに、それが王位継承争いに関わらないようにするために、わざと実力を隠していたのだということがバレてしまう。 紅藍玉の本当の実力を知った魔王は、懸念していた通り、王位継承の「第一位」として、本人の意志など関係なく、第七皇子の名を連ねてしまう。当然それには皇子や権力者たちが反発し、訴えを起こす始末。 魔王は、ならば、と魔王候補の三人の皇子たちにある試練を与えるのだが、藍玉(ランユー)はそもそも王になる気もなければ、他の皇子たちと争う気もないため、その日の内に、魔界から姿を消すのだった。 そんな " 落ちこぼれ " 皇子の護衛であり、従者でもある碧雲(ビーユン)と翠雪(ツェイシュエ)は、呆れつつも、まったくブレない思想の主を尊敬しつつも心配し、人界について行くことを決める。 かくして、三人は魔界を離れ、人界へと身を置くことになるのだが、町に着いて早々、お金がないという現実的な問題に直面する。そんな中、とある商家の当主と偶然出会い、彼の息子が原因不明の病で床に伏せっていることを相談される。 しかし連れて行かれた立派な邸には先客がおり、それが有名な門派の道士であること知るのだった。 名を白暁狼(バイシャオラン)。彼は将来有望と謳われていた道士のひとりであったが、今は門派を破門され、野良道士として各地を旅して回っていた。 数年前、妖魔に弟を殺されたその復讐心から、妖魔や鬼に対して容赦がなく、その行き過ぎた行動が、彼の破門に繋がったらしい。 本当の名を隠し「紅玉(ホンユー)」と名乗った紅藍玉は、一緒に行動する白暁狼に対して後ろめたさを感じつつも、彼が垣間見せる優しさに惹かれ始める。 魔族であることを隠し、人として生き、人のために生きることを決めた魔界の元皇子と、復讐のために生き、魔族を殺すためだけに生きる青年の、物語。 けして交わるはずのなかったふたつの運命が、今、交差する――――。 ◆◇◆◇ ※マークが付いているものは、暴力的、性的描写を想像させるような表現がありますので、苦手な方は注意。 ※この作品は、『カクヨム』にて公開中の作品です。『小説家になろう』にも掲載中。 お気に入り登録、よろしくお願いします! 文字数 171,197 最終更新日 2024.2.22 登録日 2023.12.28 -
62長編 完結 R18お気に入り : 22 24h.ポイント : 0
陸国の地に人々が移り住んできたその時、あらゆる神々が目を醒ました。 人々の《想い》によって【天界】に目を醒ました森、風、水などの万物の神々は、人々から《神力》を受け取る代わりにその特別な力を使うことで人々が興した新たな国【陸国】を見守ることになる。 だが、そうしてそれぞれの神が務めをはたして守護するうちに陸国の人口は増えていき、やがて神々は手が回らないほど多忙になっていった。 自身の管轄内の状況を確認するのだけでも満足にできなくなっていた神々。 そこで、神は自らの務めの補佐をさせるためにそれぞれが自ら選んだ生き物をそばに従えるようになる。 陸国の牧畜に関係している牧草地の神はその補佐『側仕え』に1頭の立派な白馬を選んだ。 長い年月を共に過ごす中で『言葉はなくとも理解し合えている』という関係性が心地よくなり、側仕えの白馬に対して特別な想いを寄せていった牧草地の神。 しかしそれは牧草地の神だけではなく、白馬の方も同じく特別な想いを牧草地の神に対して抱いていた。 互いに想いを寄せつつ主従として過ごしていた2人。だが、そんなある日のこと。神々に仕える生き物達は突然神々と言葉を交わせるようになり、なんと神や人と同じ姿をとれるようにもなった。 人々が更に増え、陸国が大きくなると同時に側仕えの生き物達がわずかに神力をもち始めたのだ。 しかし、それだけでは不完全で時々元の姿に戻ってしまう生き物達。 完全な神格を得るためには【人として30年生きること】が必要だということが分かり、白馬もそのために牧草地の神から離れることになる。 陸国の人間として転生する白馬を見送った牧草地の神は、それからある行動に出た…。 「必ずおそばに戻ります。どうか、どうかまた会う日まで…お元気で」 文字数 235,035 最終更新日 2024.1.20 登録日 2023.5.6 -
66長編 完結 R18お気に入り : 15 24h.ポイント : 0
姉になった父、先輩の愛人になった僕。そんな複雑な環境で幸せを掴もうとする家族の物語。 ----------------------- <登場人物> |花園 優《はなぞの ゆう》 主人公 高校生 |花園 凪《はなぞの なぎ》 父親のちに姉 |蝶野 悠真《ちょうの はるま》 バイト |氷室 敦《ひむろ あつし》 同級生 イケメン |羽鳥《はとり》 上級生 不良グループのボス |佐藤《さとう》 上級生 水泳部 ----------------------- <あらすじ> 離婚を機に、お花屋さんを始めた父。 それと同時に女性として生きることを宣言し、僕の姉となった。 一方、僕は学校でイジメにあっていたが、先輩の愛人になることで立場は一転する。 そんな複雑な僕達家族に、幸せを運んでくる一人の男性がいた。 ※美しく咲く花に集まる鳥や蝶。そんなイメージを重ねています。 ※ほんわかシリアスです。エッチ少なめ。回顧録風。 文字数 18,770 最終更新日 2023.5.31 登録日 2023.5.28 -
67長編 完結 R18お気に入り : 77 24h.ポイント : 0
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68短編 連載中 R18お気に入り : 2 24h.ポイント : 0
「後藤カズマ警部補、本年10月1日付けをもってヨコハマ市警みなと分署管理課へ配属する」 こうして僕の警察官人生がスタートした。 この国に暮らす人なら誰でも名前だけは知っているであろう港町ヨコハマ。 古くから国際港として栄え今では海外の客船がひっきりなしに寄港する客船ターミナル、おびただしい数のコンテナが到着する貿易の玄関口、いくつもの移民街が点在するエスニックな地域、埋め立て地の再開発で近未来的なビルが建ち並ぶ観光地と色とりどりの顔を見せる。 しかしその本質は港を行き交う合法・非合法を問わない人とモノが複雑なモザイクを形作る欲望の街。 そんなヨコハマを守るべく自治体警察では特例中の特例として独立した市警察本部が設立されたのが80年前。 僕はそのヨコハマ市警で警察官として生きることを望み、その願いを叶え続けるためにここにいる。 《登場人物》 後藤カズマ …みなと分署管理課総務係長。警部補。 坂本康弘 …管理課長。警視。 桐生一太 …みなと分署生活安全課。巡査部長。 新城大輔 …みなと分署組織犯罪対策課長。警部。 橘祐希 …みなと分署緊急対処部隊。巡査。 王煌月 …年齢不詳。日本語を流暢に話す外国籍と思われる男。 文字数 16,391 最終更新日 2022.6.16 登録日 2022.6.13