Submitted Novels
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241長編 連載中 R18お気に入り : 2 24h.ポイント : 0
それは奇妙な卒業旅行だった。まだ寒い北国の3月。ワゴン車を運転するのは原田さん、助手席に秀子さん、そして後部座席には僕。前の2人は普通の若いカップルに見える。でも後ろの僕は冬なのにデニム短パン姿、麻縄で後ろ手にぐるぐる巻きに縛り上げられ、両脚も縛られて手ぬぐいの猿ぐつわをかまされていた。 僕が原田さんと出会ったのは大学に入学してすぐ、校門の近くの夜のスナックだった。オーバードクターの原田さんは塾講師をしながら映画を撮っていて、スナックの常連だった。下宿生活を始めたばかりの僕はお金がなく、原田さんにときどき奢ってもらうようになっていた。原田さんはいつか、僕を主人公にした映画を作りたいと言っていた。それで親切にしてくれるのかな、でも交友関係も広い人だし、ラッキーだったな。どんな映画を撮りたいかなど僕は気にも留めていなかった。 秀子さんはOLさんで、いつもショートパンツをはいていて屈託のない感じ。2人の出会いの馴れ初めは知らないけど、まあ普通に似合いのカップルだ。 原田さんは僕の思春期の思い出話を聞きたがった。僕はある夏の夜、2人の前で中学時代に受けたお尻叩きのお仕置きの話をした。僕は原田さんよりも秀子さんに聞いてほしい衝動に駆られていた。 「あなた、その先生に恋したんでしょ」 秀子さんは真顔で言った。 「違う。何だろう、もっと宗教的な感じ。僕は女の子が好きだよ。でも……」 妙にシリアスな沈黙が訪れた。 「なぜかうまくいかない。僕は変わってるって女の子によく言われる。男友達には言われないのに」 「女の子の方が勘がいいのよ。先生にお尻を叩かれて嬉しかったんでしょ? それをあたしに言いたかったんでしょ」 「やっぱり僕、変だよね」 「男の子が尊敬してる年配の男の先生に心を奪われる、いいじゃない。その先生が忘れられなくて、子供みたいな半ズボンはいてるのね」 僕はその夜もデニムの短い半ズボン姿だった。 文字数 793 最終更新日 2022.8.15 登録日 2022.8.15 -
242長編 連載中 なしお気に入り : 42 24h.ポイント : 0
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243長編 完結 R18お気に入り : 21 24h.ポイント : 0
偶然出会った訳あり風の尻軽そうな美少年は、俺の勤め先の生徒だった。どういうわけかすっかり懐かれ、こちらの事情もお構いなしに誘惑してくる少年に、俺は手を差し伸べざるを得なくなる。いけない関係だとわかっているのに惹かれてしまうのは、この少年が俺の死んだ母親にどことなく似ているせいだ。 運命に翻弄されて泣いたり笑ったり時々センチになったり、それでも絶対に離れられない理由がある。 出会うべくして出会った二人が心の隙間を埋めていくうちに依存関係を強めていく話です。シリアスとエロが交互に来る感じ。ハッピーエンドですが、見方によってはメリバかも。 ※ムーンライトノベルス、エブリスタ、フジョッシーでも連載中です。 文字数 128,060 最終更新日 2021.6.23 登録日 2021.3.22 -
244長編 連載中 なしお気に入り : 9 24h.ポイント : 0
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245ショートショート 完結 R18お気に入り : 15 24h.ポイント : 0
ブログに掲載した短編です。 文字数 1,906 最終更新日 2019.3.22 登録日 2019.3.22 -
246長編 連載中 なしお気に入り : 160 24h.ポイント : 0
ある日、転生する。人間ではなく悪魔に。 転生先で出会った獣人ジャックと旅する。 ※元々単なる異世界転生おれつぇー系で書くつもりだったので腐になってくるのはやや後半になると思います。 ※背後注意系は☆つけます。 ※獣人は人間に耳と尻尾が生えたタイプを想定しています。 文字数 21,240 最終更新日 2022.6.13 登録日 2022.2.20 -
247ショートショート 完結 R18お気に入り : 16 24h.ポイント : 0
ブログに掲載した短編です。 文字数 2,218 最終更新日 2022.6.29 登録日 2022.6.29 -
249短編 完結 R18お気に入り : 27 24h.ポイント : 0
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251長編 連載中 R18お気に入り : 187 24h.ポイント : 0
サイトから来たと言う男・オーサム(浅尾治:再就職の就活中)が言われるままに永久王国カイムンの王を選ぶ神の試練に挑む その試練とは聖剣エスカリボールを美しき精霊エントランスの御尻から抜く事だった 美しき神官トーワが、試練とその後の姿を見守る、異世界トリップコメディー === お上品な神官視点のお下品かつ能天気なお話です。 ほんわかゆるゆるの溺愛複数プレイ。 基本は主人公(オーサム)総攻めですが、さらっとサンドイッチ入ります。 異世界トリップ要素激薄 異世界転移や神の謎の解明などは一切ありません。 御都合主義とお耽美表現の探求を目的としております === 表紙は晶之助さん https://www.pixiv.net/member.php?id=16855296 に描いていただきました(∩´∀`∩) 文字数 251,894 最終更新日 2020.11.17 登録日 2017.7.27 -
252ショートショート 完結 R18お気に入り : 24 24h.ポイント : 0
ブログに掲載した短編です。 文字数 1,869 最終更新日 2017.7.7 登録日 2017.7.7 -
253長編 完結 R15お気に入り : 8 24h.ポイント : 0
01:溺れる 暖かい部屋には、物腰が柔らかそうな男が立っていた。 02:美しいもの ──ああ今日も、溜め息が出るほど美しい 私と彼だけの空間で、彼を愛でる為に一つ一つ丁寧に磨いていく。 03:やわやわ 「てめぇ……いい加減離せよ。毎日毎日……尻ばっか触りやがって」 奴の尻に惚れ込み、今日も最高の癒しの為にマッサージをする。尻というのはバランスだ。尻だけに情熱を注いでも、それだけでは完璧ではないのだ。 04:夜の空に落ちるシャツは、羽ばたく鳥のようだった 必死に階段を駆け上る。苦しい。でも、それでも行かなければならない──お前がここから飛び降りたら、またあの日に戻るから。 05:たゆたう 体は暖かい水の中に浮かんでいるように気持ちいい。 波に揺られているのか、少しだけ体が左右に動くだけで、それ以外は何もなかった。 06:これがあの例の部屋ですか ──例の部屋。それだけ言えば、分かる人には全て伝わります。 興奮するオタクの横で、例の部屋とやらの実験に付き合わされる俺。ずっと過ごしていると段々こいつが格好良く見えてくるなんて……ことは錯覚に違いない。 07:じゃあこんな部屋はどうですか 三種類のエンディングから選べ 08:信者死んじゃう信じ合う 歓楽街に突如現れた『楽園』──このホストクラブには神がいる 花屋である俺は信者であることを隠しながら、店に配達しに行く。そこで見た彼は、いつもの神とは様子が違っていた。 「恋と信仰に大きな違いなんてある? 君は初めて会ったあの日から、俺に惚れてるんだよ」 09:君を手に入れる方法 本音を見せない執事に痺れを切らして、催眠術に手を出してみた。彼の本心が知りたいのに、なかなか上手くいかない。 「貴方は、私という存在により狂ってしまったのですよ」 10:刻 分からない。分からない、分からない……。 どうしてこの男を殴っているのか、どうしてこんなに憎たらしいのか。 どうしてこんなに、死にたいのか。 ──汚い体だ。細かい傷。昔からある傷。俺が付けた傷。昨日にはなかった傷。今から付ける傷。 11:すくう 暖かい部屋で、優しい人が隣にいる。 何も求められないし、何もしなくていい。ただただこの部屋は静かで、平和だった。 00:こんな出会いとか、好きですか? 寂れた喫茶店で、今日も飲まれることのないコーヒーを作っている。 雨の日は特に期待値が低い。早めに店を閉めようかと思っていたら、派手な若者が入ってきた。当然こんな客を見るのは初めてだ。 どうしてなのか、どういう感情なのか自分でも分からないけど……彼のことが気になっていた。 0を超えた世界で 1、ごっこ遊び 2、角砂糖を一つ落として 文字数 135,156 最終更新日 2022.7.20 登録日 2022.7.17 -
254短編 連載中 R15お気に入り : 5 24h.ポイント : 0
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255ショートショート 完結 なしお気に入り : 3 24h.ポイント : 0
翻弄されるバイトくん×貞操観念ガバでエッチな刺青男性 文字数 2,120 最終更新日 2023.10.10 登録日 2023.10.10 -
256短編 完結 R18お気に入り : 10 24h.ポイント : 0
大きなプロジェクト終結を祝い社内パーティが催されることになった。余興にプレゼント交換会をするという。終結後もパンチリストを手に尻ぬぐいをさせられている涌井雅人は別れた恋人の置き土産、未開封の誕生日プレゼントをそのままパーティの余興に提供することにした。中身がとんでもないことになっているとも知らず。 ※ 深山恐竜さま、五四餡さまの共同企画「#おぱんつ企画」参加作品です。ご笑覧ください。 ※ 本作品は他投稿サイトにも掲載しています。 文字数 14,020 最終更新日 2022.8.17 登録日 2022.8.14 -
257短編 完結 なしお気に入り : 3 24h.ポイント : 0
ある日、突然…大学生だった郁斗の元に幼子が 預けられる事になった。 郁斗に、心当たりが無いわけでもなかったが、 大学を退学して、働く事に。 瑠衣には、大きな秘密がある。 隠しようのない事実として、 郁斗には、その秘密が見えていた。 瑠衣には、どうやら尻尾が生えている…。 18歳になった瑠衣は、郁斗の前から姿を消した。 文字数 3,589 最終更新日 2021.8.22 登録日 2021.8.22 -
258ショートショート 連載中 R18お気に入り : 6 24h.ポイント : 0
人間と猫人間の話です 四本足で立って歩く猫。耳と尻尾が生えてます🐱🕴🏻 文字数 4,721 最終更新日 2021.8.18 登録日 2020.2.7 -
259ショートショート 連載中 なしお気に入り : 6 24h.ポイント : 0
私立薩摩崎高校に通っている高校2年生の元気だがすぐに色んなことが気になってしまうスポーツ万能な篠崎夢海(しのざきゆあ)と中学生からの友達でいつも無表情で感情がない池尻海南望(いけじりみなも)がいた。夢海は海南望に対してある感情と好奇心日々生活するごとに募っていき、海南望にバレないように色々試していく…… 果たして夢海の好奇心はどこまで続くのか…… 文字数 1,425 最終更新日 2021.9.16 登録日 2021.9.16 -
260ショートショート 完結 R18お気に入り : 11 24h.ポイント : 0
ブログに掲載した短編です。 文字数 1,796 最終更新日 2021.1.9 登録日 2021.1.9 -
261ショートショート 完結 なしお気に入り : 20 24h.ポイント : 0
王太子が主人公の尻を狙っている話です。 文字数 737 最終更新日 2021.5.28 登録日 2021.5.28 -
262短編 完結 R18お気に入り : 27 24h.ポイント : 0
R18/俺様天使×ヘタレ主人公×クール美人 *3P、リバ、なんでもありなので、地雷がある方は注意してください *以前公開していたものを修正いたしましたので、一話目から更新していきます(全五話) 【あらすじ】 ネコより喘ぐタチ・菊池双介(きくちそうすけ)は、ある日恋人にこっ酷く振られてしまう。そのまま、フリーになるかと思いきや…… 「双介になら、抱かれてもいい……」 大親友に乗っかられて!? 「お前がネコやんなら、より戻してやるよ」 元恋人に尻を狙われる!? 「ちょちょちょ、マジでぇえええ!?」 果たして、双介の運命はいかに!? 文字数 11,324 最終更新日 2020.2.16 登録日 2018.8.16 -
264ショートショート 完結 R18お気に入り : 34 24h.ポイント : 0
歩宜[ほのぶ]と蘭[らん]は同じ大学に通う。付き合い始めて間もない二人。ある日、歩宜と蘭は夏祭りに行くことになった。蘭のことを好きでたまらない歩宜は、蘭の浴衣姿が見たくてダメもとで浴衣を着るように頼むが、断られてしまった。がっかりしたまま先に待ち合わせ場所で待っていると、そこに現れた蘭は――。なんだかんだ言っても、いつも蘭は最後に歩宜のやってほしいことをしてくれるのだ。そんな蘭の可愛らしいツンデレぶりに歩宜は堪らなくなり、外にも関わらず蘭を求める。その時上がった花火の音で歩宜は蘭を好きになったきっかけを思い出して改めて蘭を好きだと認識する。蘭のおかげで世界が変わった。そして、歩宜は蘭を失いたくないからと帰りを急かすのだった。 【2021年11月3日完結、閲覧ありがとうございます】 ※ R-18 ※ エロ甘。青姦。濃厚エッチ ※ 完結済みの青春BL作品 ∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴ ※ 性癖を要約すると【初恋・焦らす・エロい・ツンデレ・花火・コメディ・乳首攻め・雄っぱい・おっぱい・アナル尻・勃起・青春・平凡×可愛い・エロい・性描写・コメディ・浴衣・エロハッピーエンド・青春BL・現代・せつない系】作品が好きという人にも読んでもらいたいと。エロ重視/濃厚H/エロ多め。 「お気に入り登録」も嬉しいのでそれはもう感謝でございます ∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴ ※ イメージ画像は「おにいさんキャラデザ練りメーカー」より 文字数 10,810 最終更新日 2021.11.3 登録日 2021.10.31 -
265長編 連載中 なしお気に入り : 1 24h.ポイント : 0
ほどなく3年生は家庭訪問で親子面談をさせられることになりました。やって来るのは学年主任の松本先生です。嫌な予感がしましたが、逃げられません。先生は真っ先にわが家を訪問しました。都立高は内申重視なので、母親は学校での僕の様子を知りたがりました。 「他の先生からも聞きましたが、授業態度ははっきり言ってよくない印象です。忘れ物とか宿題をやってこないとか、遅刻とか。2学期が特に大事なので、先日も厳しく叱りました」 母は絶句しましたが、すぐに平静を装い何があったのかと聞きました。 「けがをさせるような体罰はしません。本人も納得しているし、躾の範囲だとご理解ください」 「もちろんです。でもひっぱたくときは、なるべくお尻にしてやってください」 松本先生は大きくうなずきました。 理科だけはちゃんとやらないと。でも染みついた怠け癖はすぐには直りません。5月の連休明けでした。理科の授業で僕は松本先生に指名され、教室の前の黒板に宿題の答えを書くように言われました。僕は忘れたと素直に言えなくて、ノートを持って黒板のところへ行きました。でも答えがすぐ思いつくはずもなく、すっかり動揺していました。松本先生は僕に近づいてくると黙ってノートを取り上げました。宿題はおろか板書もろくに取っていないことがばれました。先生は前の席の女子生徒のノートも取り上げました。先生の表情が穏やかになりました。 「きれいなノートだ」 松本先生は女子生徒にノートを返すと、今度は険しい顔で僕にノートを突き返しました。僕はお仕置きを覚悟しました。 「お母さんの前で約束したよな」 僕は前の黒板の縁に両手をつかされました。松本先生は教室の横の棚から卓球のラケットを持ってきて、僕のすぐ右横に立ちました。その卓球のラケットは素振り用で、普通のラケットよりずっと重いものでした。今度はこれでひっぱたかれるのか。僕は前回よりは素直にお仕置きの姿勢をとりました。松本先生は左手で僕の腰のあたりを押さえつけました。パーン! 「痛え」。ラケットはお尻にズシンときて、僕は反射的にお尻に右手のひらを当てていました。「熱っ」。 文字数 874 最終更新日 2022.8.14 登録日 2022.8.14 -
266短編 完結 R18お気に入り : 32 24h.ポイント : 0
勇者の幼馴染みに巻き込まれて召喚されてしまった主人公・桃尻彪(ももじり ひゅう、以下:ヒュウ)。しかし何のチートも持たないただの地球人が異世界でそうそう上手くやっていけるはずもなく・・・。冒険者になったものの未だ底辺冒険者として生活するヒュウはとうとう冒険者廃業の危機・・・つまりは異世界ホームレスの危機に見舞われる。そんなヒュウに手を差し伸べてくれたのは、冒険者になった頃から世話になっているギルドマスター・キルマス。キルマスに紹介され、冒険者廃業の危機を脱するべく、とあるクエストに挑むことになったのだが・・・?そしてヒュウがそのクエストを挑むと聞いたとある人物が大慌てで乗り込んでくる・・・。 ※後日ムーンライトノベルズさまの方にえちえち♡喘ぎバージョンをアップする予定です。 文字数 7,781 最終更新日 2022.10.23 登録日 2022.10.21 -
268ショートショート 完結 R18お気に入り : 23 24h.ポイント : 0
ブログに掲載した短編です。 文字数 2,179 最終更新日 2020.8.10 登録日 2020.8.10 -
269ショートショート 完結 R15お気に入り : 7 24h.ポイント : 0
魔王は尻と雄っぱいが大好きである。 文字数 678 最終更新日 2021.12.4 登録日 2021.12.4 -
270長編 連載中 R18お気に入り : 2 24h.ポイント : 0
翌日、河野さんたちが合流し、5人でお昼を食べた。原田さんと秀子さんはもう帰るという。僕はちょっと怖かったけど、ワクワクもしていた。午後は河野さんと矢崎さんは釣りに行く。この時期だと堤防のあたりでクロソイが釣れるらしい。河野さんは僕が逃げないように、縛っていくという。2階のロフトに上るように言われ、そこで麻縄で後ろ手に胸回りもぎっちり縛り上げられた。矢崎さんに猿ぐつわをされ、足は股まで縛られた。上はセーターだけど下はデニム短パン。やはり寒い。2人は当分戻ってこない。ロフトの小さな窓から海が見える。まだ冬の日本海の佇まいだ。時を刻む柱時計の音だけ聞こえる。少年時代の記憶の迷路に迷い込んだかのよう。レトロな別荘の片隅に短パン姿の僕。縛り上げられている自分がいとおしい。 やがて2人が帰ってきた。釣果はやはりクロソイだった。結構長い時間縛られていたので、帰ってくるかちょっと心配だった。矢崎さんが魚をさばいて刺身とあら汁を作ってくれた。これがおいしい。 「やっと生き返りましたよ。長かった。でもおいしい」 「昼間はなかなか釣れないんだよ、クロソイは」 夜はポーカーをやろうということになった。僕が勝てば2人が持ち込んだ高いワインやシャンパンを飲ませてもらえる。負ければ勝った人にパドルでお尻をひっぱたかれる。昔アメリカの学校で使われていたような長方形の木のパドルだ。最初は勝ったり負けたりだった。でも僕の酔いが進むにつれてほとんど勝てなくなった。「痛ーい!」。僕のお尻の音が夜の静寂に響く。2人は深夜まで僕を解放してくれなかった。 翌朝は早く起こされた。犬の散歩が日課の河野さんは、代わりに僕を繋いで近所を散歩したいという。僕はまたセーターにデニムの短パン。麻縄で上半身をぐるぐる巻きにされ、その縄の先を河野さんが握っていた。この時期の別荘地の朝にひとけはない。坂が多いから河野さんにひっぱってもらう。結構爽やかな朝だけど、飼い犬の気持ちがわかった気がした。 散歩から戻ると、僕は体操服と紺のブルマーに着替えさせられた。脚は白のハイソックス。3人でお昼を食べ、原田さんが撮影した僕の緊縛ムービーを見た。夜までに帰ることになった。帰りはワゴン車を2人で交代して運転する。1人は僕と後ろのシートへ。僕はまたいつものように手足を縛り上げられておじさんの膝の上に。「躾は厳しく! 男の子にはまだまだお仕置きだ!」ハーッ! 「ごめんなさい」。ブルマーのお尻に平手打ちの雨。やっぱり2人とも筋金入りのスパンカーだ。ガレージで縄を解かれ、ブルマーのお尻に手を当てる。縄の跡も腕についている。 「俺が送ってやるよ。やあ楽しかった。また3人でどっか行こうぜ」と河野さん。 僕はまだお尻をさすりながら力なくうなずいた。 文字数 1,139 最終更新日 2022.8.16 登録日 2022.8.16