Submitted Novels
-
1長編 連載中 R15お気に入り : 12 24h.ポイント : 271
関西人サラリーマン×異世界の術師 * "ニライ・カナイ"――幾千幾万の世界、全ての人間の魂が集う場所。 この世界では、死んだ人間の魂を使って新たな人間を生成する"反魂組成術"が一般化している。 人々はその術を行使する者を"屍霊術師"と呼んでいた。 ロラン・ミストラルも、その屍霊術師の1人。 人を嫌い、森の奥深くにある庵で人間を作り続けている。 拾った魂を泥の人形に宿し、口づけを介して魔力を注ぐ。これを10日間繰り返すことで反魂組成は完了する。 今日もまた、1人…。 呼び寄せた男の名前は、栢木 倫理(カシワギ・トモミチ)。 "大阪弁"という奇怪な言葉で喋る、妙な男だ。 妙なところは言葉遣いだけではなかった。 死者特有の無気力さ陰鬱さがなく、明朗快活だ。 他者に嫌われ、自身も孤独を望むロラン相手にも馴れ馴れしく話しかけてくる。 最初こそ苛つきを覚えていたロランだったが、やがて彼と過ごす日々を楽しいと感じはじめ、また彼のために何かをしたいと思うようになる。 日を追うごとに、その気持ちは増していき…。 しかし、トモミチには重大な秘密があった。 彼の魂はニライ・カナイの奥底にある黒の大河から引き上げてきたもの。 黒の大河は、命を投げ出した者の魂――自死者の魂が集結する河。 カシワギ・トモミチは自殺をした。 しかし、彼の頭からその記憶は抜け落ちている。 命が形成されるまで10日――自死者は決してその事実を思い出してはならない。 思い出した瞬間、彼らは自我を保つことができなくなり、泥になって崩れ去ってしまうのだ。 記憶が戻らぬよう細心の注意を払いながらトモミチに接するロランだったが、ふとしたきっかけで彼の記憶は蘇っていき…。 誰にも省みられず生きてきた孤独な青年と、満ち足りた人生を歩みながら自ら命を断ってしまった青年の、泡沫の恋の話。 *作中方言について 「そんな言い回しはない」などの指摘はご遠慮くださると助かります。 関西、大阪、多種多様な言い回しがございます……_(:3 」∠)_ *明るいのを心がけますが、重く暗いです。ご注意を ストック尽きるまで毎日更新いたします。 文字数 62,297 最終更新日 2024.11.22 登録日 2024.10.31 -
3長編 完結 R18お気に入り : 7 24h.ポイント : 0
私に生きている意味は――価値は、あるのだろうか。人の命を奪ってまで。そうまでして生きるほどの、何かが。 画家の卵であるタヅマは、恵まれた環境に生まれ育ちながらも、とある出来事から自分の人生に価値を見出せなくなっていた。 25歳になったある日、開いた個展で知り合ったのは、シノと名乗る青年。物腰柔らかで穏やかな彼は、タヅマの絵にただ深く向き合い、見つめる。そんな彼に、次第に惹かれていき、ふたりは週に1度会って身体を重ねる仲にまでなっていた。 しかし、自分に愛し愛される資格が有るのかわからない。タヅマは自分の心と向き合うため、シノに過去を明かすのだが――。 陰鬱な画家タヅマこと、タマ×会社員シノです。 基本的にタマ視点なので文体、内容ともに少々シリアスな流れになります。性描写は有りますが、過去作品に比べれば軽いものとなっています。 文字数 82,464 最終更新日 2022.11.30 登録日 2022.10.5 -
5長編 完結 R18お気に入り : 442 24h.ポイント : 0
「何故あんたのことが嫌いか? ――――他人なんか、すべて嫌いだからだ」 深い森の奥にある全寮制の男子校『古イルス魔術学校』。 その昔エルフが棲んでいたその森に、少年たちだけの学び舎が存在する。 平民出身で人間嫌いの陰鬱なルノは、貴族の嫡男で鼻持ちならない優等生のアレクシスに一目惚れされてしまう。強引に彼のペアにされてしまい、二人部屋に一緒に住むことになる。 口説き落そうとするアレクシスと、アレクシスの好意を理解できずに敵意を剥き出しにするルノ…… ヤンデレ気味スパダリ優等生×ツンツン野良猫平民のハッピーエンドストーリー。 ※R-18を含む話のタイトルには*を付けます。 文字数 128,443 最終更新日 2021.2.1 登録日 2020.12.25 -
6短編 完結 R18お気に入り : 144 24h.ポイント : 0
「愛してる」そんな言葉一つで、どうしてこんなことが許されるというのだろう。どうして。 ルディファラはこのファルエスタ王国の王太子だった。……――ほんの、2年前までは。 2年前。突如、従兄弟が国王を殺し王位を簒奪した。ルディファラ――ルディはその直後、当の従兄弟に拉致するようにして王宮の一室に押し込められ、それ以来一度も部屋から出られていない。 ルディを監禁した従兄弟はルディに無理やり関係を迫った。当時16歳で少年でしかなかったルディは立派な体格をした年上の従兄弟に敵うはずもなく、今日に至るまで無体を働かれ続けている。 従者や女官にすらとも会えず、毎日毎晩抱き潰され、ベッドから起き上がることもままならない。 食事さえ抱かれてグズグズになっている時に無理やり摂らされていて、揺さぶられて目を覚まし、終わらない快楽の果て意識を失う。 疲れ果て弱った体は休息を欲し、日が落ちて、また、揺さぶられるまで目を覚ますことさえできず。繋がったまま、食事を摂らされ、また、意識を失う。 そんな日々が、もう2年も過ぎ去った。 「愛している」 唱えるように呟かれても、これをどうして愛と受け入れられるというのだろう。 その言葉はただの呪いだ。 死すら許されない終わりのない時間の中で、ずっと子供を望み続けていた従兄弟がついに、解放の条件を子供とした。 道具のように子供を作ることを強いられたルディは、果たして自分の自由のために新たな犠牲を生み出すことが出来るのか。それとも。 ・上記のあらすじだと、若干内容とずれが発生しましたが気のせいです。 ・突発的な投げっぱなしの短編の予定です。 ・薄暗くってドシリアスで救いがなくて陰鬱としていて、エロい話が書きたかった、などと筆者は供述しており…… ・数話は続くかもしれませんがそれ以上の続きなどない(*^ー^*)ニコッ! ・本文に既視感ありまくりかもしれませんが愛早の書くえろにバリエーションなど存在しません。 ・婚約破棄され(ryの殿下も1歩間違うとこうなった……かもしれない。 ・世界観が婚約破棄され(ryと同一で別の国のお話なだけなので、子供は同じ理屈で出来ます ・ビバ☆男性妊娠要素!!!Hey! 文字数 15,006 最終更新日 2021.12.13 登録日 2021.12.6