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アルファポリスで投稿されているBL小説のランキングです。
- 2短編 連載中 R18お気に入り : 902 24h.ポイント : 170文字数 78,185 最終更新日 2025.4.4 登録日 2022.10.3
- 3長編 完結 なしお気に入り : 35 24h.ポイント : 56
- 4長編 完結 R18お気に入り : 11 24h.ポイント : 28文字数 39,889 最終更新日 2019.6.10 登録日 2019.5.11
- 6長編 完結 R18お気に入り : 112 24h.ポイント : 21
- 7長編 完結 R18お気に入り : 30 24h.ポイント : 21
- 8長編 完結 R18お気に入り : 1,266 24h.ポイント : 21
- 9ショートショート 完結 R18お気に入り : 64 24h.ポイント : 14文字数 8,552 最終更新日 2021.12.30 登録日 2021.12.29
- 10長編 完結 R18お気に入り : 77 24h.ポイント : 14
- 16長編 完結 R18お気に入り : 48 24h.ポイント : 0
- 19短編 連載中 R18お気に入り : 2 24h.ポイント : 0仕事を辞めて数ヶ月が経つ。いつもだったら、職場で迎えていたはずのクリスマスイブ。 今年は初めて家で過ごす。付き合っていた彼も居ない。久しぶりの一人っきりのクリスマ スイブの日。 昔好きだったシュトレンを買ってきた。早速、カットして食べてみると懐かしい味がして 心があったまる。 だが、一人で食べるにしては大きすぎた、このシュトレンを食べきるのは誰かとシェアす る必要がある、と思ったが親友関係が少ない俺には埒が明かない事に気づく。 「あー俺にも親友がたくさん居たら良かったのかな?」と言ってもSNSで#シュトレン一 緒に食べませんか?なんて呟いてもバカにされてもおしまいだろう。 「馬鹿馬鹿しい」気分転換に外に出ると、あっ、そう言えば最近近くにできたカフェでお 店の店主と親しくなったのを思い出した。でも、シュトレンとか好きなんだろうか? まあ良いか、寒空の中目的地を目指すことにした。 歩くこと数分、カフェcatについた。カランコロン ドアを開けると彼はいつも通り カウンターの中で本を読んでいた。「あっいらっしゃい、この間も来てくれた子じゃない か!嬉しいなもう、僕の虜になったんだね!」クルクルくせ毛と中性的なメガネ店主、 ベンジャミンだ。日本に興味があり、少しなら話せるらしい。今のところほぼドイツ語 で話しているが。 「いや、今日はただ、これを...。」後ろに隠していたシュトレンを見せる。すると、 「これはシュトレンじゃないか!僕 好きなんだよね。あっ、コーヒー入れるけど、ミルク入れ る?」 全く、この人といるとペースが乱れる。でも、不思議と悪い気分でもない。 「じゃあ、ミルク入りでお願いします。」「わかった、たっぷりめに入れとくね、」 コーヒーのいい香りが漂って来る。初めてここに来た時もこの香りに引き寄せられて来たんだっ たか、そんな思いをふけていると「はい、コーヒー、できたよ。ここに置いとくね。」 カップを置き側に座った。「今日は、クリスマスイブだけど君がシュトレンを持って来てくれた から、お店は閉めとこう。」 「えっ、いいんですか?そんな閉めなくてもっ」いきなり、細くて長い人差し指が唇の前に出て 来た。これ以上喋るなと言うような目で。 「それに、君と少しばかりお話もしてみたいしね、」と言うといつもどおり無邪気に微笑む。 窓の外はまだ雪が降り続いている。降り止む様子もない、俺はこのままベンジャミンと過ごす 事にした。 続く文字数 2,158 最終更新日 2022.3.13 登録日 2021.11.22