Submitted Novels
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692短編 完結 R18お気に入り : 13 24h.ポイント : 0
雨宮 葵は、二十歳の誕生日に、父親から自分達の家系の男児は須らく、成人を迎えると、自分にはコントロール不可能なタイムスリップ能力に目覚めるのだと聞かされる。全く信じていなかった葵だったが、父親の書斎を出た瞬間に、それが嘘では無かった事を知るのだった。この呪縛から逃れる為には、葵自身も男児を儲けなければならず、葵は出会いを求める為に都会に上京する事になる。そして、初めて出来た彼女のアパートで、自らの初体験を経験するべく意気込むのだが、彼女がファンだった男性アイドルが、カメラの前で交際している人物がいる事をカミングアウトした所をTⅤで目撃し、消沈した彼女を気遣って、葵はその機会を断念するのだった。しかし、そのタイミングで再び自分の体質が発動する。訪れた未来の公園で、問題の男性アイドルと遭遇した葵は、彼が未来の自分と深い関わりを持つ人物なのだと知るのだった。 文字数 19,527 最終更新日 2022.6.20 登録日 2022.6.19 -
693短編 完結 なしお気に入り : 3 24h.ポイント : 0
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695長編 完結 なしお気に入り : 13 24h.ポイント : 0
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696長編 連載中 なしお気に入り : 13 24h.ポイント : 0
★-本編完結済み、その後の小話をちょこちょこと上げています。 これからもうちのウィシャロをよろしくおねがいします! 魔法で能力を向上出来る特殊な騎士“シャルフ”と最上級魔法使いの“ガル”。 騎士と魔法使いがバディを組んで騎乗し魔物と戦うファンタジー系BL。 エ族の中でも秀でた魔力の持ち主のシャロンは村から出て一人暮らしをする為に懸命に魔法の能力を上げ、無事にAランクのガルとなり仕事を始める。 アイテム工房から騎士団、そしてガルとして大きな街で働き、初めて友達が出来つつやっと安定した仕事につけた。 このまま生涯1人で生き、その為の貯金を頑張ると心に決めたシャロンの前に太陽のように眩しいくらいにギラギラした青年が現れる。 苦手なタイプだと思っていた彼の人柄に触れ、徐々に心を開いていく。 その内シャロンが“彼は自分に惚れた”と確信するし周りも気付くが、何故だか当の本人は気付かない。 気付かないでいればいいと思っているシャロンと、気付かせようとする周りと、一向に恋心だと気付かない彼との戦いも始まる。 コメディ要素もありほっこりできる、そんなよくある恋愛小説をファンタジーにしたやっぱりよくある恋愛小説。 太陽のような彼と、親友である女性同士の同性カップルと、更には仕事仲間にと振り回されつつ愛しい気持ちになかなか辿り着かないが、気づいて愛を育んでいく話。 2人がくっつくまでのんびりお付き合い下さい。 それからも見守ってください。 よかったら未来の2人が出てくるShallfも読んでみて下さい。 これはこれ、あっちはあっちなので片方だけ読んでも大丈夫! 文字数 65,043 最終更新日 2022.11.3 登録日 2022.10.29 -
697長編 連載中 R18お気に入り : 2 24h.ポイント : 0
異世界もの初めて書いてみます! 文字数 2,386 最終更新日 2023.3.23 登録日 2023.3.23 -
698短編 完結 なしお気に入り : 48 24h.ポイント : 0
山岳写真家を目指す望月 周は、憧れていた写真家、尾身 登の死をきっかけに、彼の遺作展に足を運ぶ。初めて尾身の作品に直に触れた周は、二度と更新される事の無い槍ヶ岳シリーズの新作『初雪』の前から立ち去る事が出来ずにいたのだが、そんな周に、尾身の長男、尾身 深雪が声を掛けてきた。 父親の作品と父親自身に向ける周の熱い想いに胸を打たれ、深雪は周を、母親の生まれ故郷である山梨にある喫茶店兼ギャラリーに招待する。そして、卒業制作の写真撮影の為に、南アルプスにある仙丈ヶ岳を訪れた帰り道に、周は、深雪の経営している喫茶店へと訪れ、その二階にあるギャラリーで、未発表の尾身の作品に次々と触れていくのだが……その中に、ただ一つだけあった『違和感のある作品』に、周の視線は集中していくのだった。 『すみません、深雪さん。もしかして、あの作品は、尾身先生の作品では無いのでは?』 『……何故、そう思われるんですか?』 南アルプスの大自然を舞台に育まれる、純愛ラブストーリー。ほんの少しだけミステリー(謎解き)が含まれますが、怖い話ではありません。二人の温かい恋愛模様を楽しんで頂けたら幸いです。全二章。 文字数 54,855 最終更新日 2022.8.4 登録日 2022.8.1 -
699長編 完結 R18お気に入り : 56 24h.ポイント : 0
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701長編 連載中 R18お気に入り : 4 24h.ポイント : 0
物心ついた時から、桃太郎の子孫と母に言われ続けた僕、「大和 柚斗やまと ゆずと」 桃じゃなくてなんでゆず?? 幼稚園のお遊戯会で「桃太郎」をやることになって、「自分が桃太郎です!」と名乗って笑われたときに初めておかしなことだったんだと認識した。 母親の妄想だったのか、父は仕事が忙しくほぼ家にいないことを鬼退治と言っていた。 寂しさからくる妄想と決めつけ、優しい僕は母に話を合わせていた。 母に喜ばれようと勉強も運動も打ち込む。そんな高校2年生の夏、自分の前に鬼だと名乗る超絶美形の男が現れる。 母の妄想じゃなかったのか??鬼って何?退治できんの?? 文字数 2,135 最終更新日 2019.10.29 登録日 2019.10.29 -
702ショートショート 完結 なしお気に入り : 4 24h.ポイント : 0
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703長編 連載中 R18お気に入り : 52 24h.ポイント : 0
〈あらすじ〉 幼い頃から身体が弱い日坂美玖莉は風邪をひいてしまって最寄りの病院に足を運んだ。 そこで診てくれたのは麻谷葉里という若い医者。 引っ越してきたばかりで、初めて来る病院に不安を抱えていたが初診から優しい彼に安心することができた。 ──その数ヶ月。 風邪をぶり返してしまった美玖莉。 受診で葉里医師は何故かいやらしい目線で見つめてきて、怖くなった美玖莉は直ぐに家に帰った。 だがその日の夜、医師のはずの葉里が家に来たのだ。 彼は淫魔で美玖莉が気に入ったらしく……。 ※プレイは色々あります。 アブノーマルなのも。 苦手な方は回れ右で。 文字数 1,850 最終更新日 2019.3.19 登録日 2019.2.9 -
704長編 完結 R18お気に入り : 39 24h.ポイント : 0
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705短編 完結 R18お気に入り : 38 24h.ポイント : 0
付き合っているのか付き合っていないのか、ビミョーな関係の陸と葉月君。 初めてお互いの身体に触った日から、葉月君がなんだかよそよそしい。 二人っきりになりたい陸が、勇気を出して自分の部屋に誘ってみたものの…… 都会育ちのスマートなオシャレ男子と、小さな島で育った素朴な男子のお話です。 ※「だって、スリスリさせてくれるって言ってた!」の続編です。 ※★マークのページは性描写があります。 この作品はムーンライトノベルズにも投稿しています。 文字数 22,501 最終更新日 2021.3.9 登録日 2021.2.22 -
706長編 完結 R18お気に入り : 20 24h.ポイント : 0
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707長編 完結 R18お気に入り : 52 24h.ポイント : 0
北條 真(ほうじょう まこと)は、半グレのアルファ男性だ。 極道から、雇われ店長として、ボーイズ・バー『キャンドル』を任されている。 ある日、求人面接に来たオメガの少年・津川 杏(つがわ きょう)と出会う。 愛くるしい杏を、真は自分のハウスキーパーとして囲うことにしたが、この少年は想像以上にピュアでウブだった。 彼をマンションへ連れ込み、すぐにベッドへいざなうつもりの真。 しかし杏は、腕が鳴ります、と掃除機を要求してくる始末だ。 苦笑いの真は彼との関係をキス程度で済ませ、しばらく合わせることにした。 一方『キャンドル』には、真に恋するスタッフ・詩央(しお)が勤めていた。 彼には、杏の存在が気になって仕方がない。 熱っぽい、と休憩室で真を待ち、大胆に誘う。 自店のスタッフには手を付けない、が信条の真だったが、そんな詩央には勝てず、肌を合わせる。 まだまだお子様の杏には無い、大人の魅力を持つ詩央と、熱いひとときを過ごした。 マンションに帰って、詩央と寝たことを真は気軽に杏に話した。 すると彼は、ぽろぽろと涙をこぼして泣き出してしまう。 一緒に暮らし、キスをしたりしているのだ。 杏は、真を勝手に恋人だと思い込んでしまっていた。 困惑する真だったが、彼とふれあうことで幸せな気持ちになれることは確かだ。 生まれて初めて、真は真剣に恋の相手と向き合い始めた。 いきなりベッドイン、ではなく、手順を踏んでまずはデートから。 デートして、手をつないで。ドキドキしながらキスをして、そして初夜を迎える。 そんなプランを、真は杏に対して考えるようになった。 しかし、杏との初デートの日、真は不吉な男・遠田(えんだ)と出会う。 遠田は、登流会(とうりゅうかい)傘下の組の極道だ。 真が店長を務めるボーイズ・バーのオーナーでもある。 彼は時折、客として店に現れることもあるのだが、粗暴で身勝手な振る舞いは悩みの種だった。 それどころか、過去に真の情夫を幾度となく奪い去り踏みにじって来た男だ。 嫌な予感を感じながらも、真は杏とのデートを楽しんだ。 ショッピングやディナーに、夜景の美しいホテル。 そこで初めて結ばれた二人は、ようやく正真正銘の恋人になった。 それでも彼らの間には、略奪愛を狙う詩央や、疫病神・遠田が付きまとう……。 文字数 65,925 最終更新日 2023.11.4 登録日 2023.10.26 -
708短編 完結 R18お気に入り : 12 24h.ポイント : 0
石段から、転げ落ちた際。 ...何故か大っ嫌いな男、木内と俺の体が入れ替わってしまった。 こんな事なら自分が大怪我でもした方が、よっぽどマシだ。 それに映画とかドラマを見る限り、こういう入れ替わりって普通、美少女との間に起こるからこそ、キャッキャウフフな展開が待っている訳で。 何だこの、誰も得をしない状況はっ!! ...マジで、最悪だ。 ...しかし本当に最悪といえる事がこの後起きるだなんて、この時の俺は全く気付いてはいなかった。 *** 中身入れ替わりモノですが、入れ替わる相手は今回、美少女ではありません(ヾノ・∀・`) めっちゃアホなお話ですが、後半は大人仕様です。 勝手に知らない間に体を調教されてて、初めてなのに感じまくる生意気な受け...というのが今回の自分的萌えポイントです(`・ω・´)←安定のどサイテー 文字数 33,316 最終更新日 2021.9.27 登録日 2020.6.9 -
709長編 連載中 R18お気に入り : 4 24h.ポイント : 0
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710長編 連載中 なしお気に入り : 9 24h.ポイント : 0
警視総監の息子。それが俺に与えられた肩書き。 それに見合う立ち居振る舞いを常に求められてきた。 どんなに相手が悪くとも、どんなに俺が痛めつけられても。 耐えかねた俺は、逃げるように遠い地の高校に進学した。 初めての友達。初めての遊び。初めての自由。 沢山の初めてに青春を謳歌していた。 その先で出会ったのは最強と謳われる男。 その男との出会いは俺の人生を大きく変えた。 そしてその男は言った。 「飛び出せないなら俺が連れ出してやる。俺は約束通り迎えに来た。後はお前が決断するだけだ。」 最強の不良 × 警視総監の息子 文字数 36,738 最終更新日 2022.11.27 登録日 2022.10.1 -
711長編 完結 R18お気に入り : 65 24h.ポイント : 0
◇画家の松下学と、犬耳犬尻尾付きの人間の姿に変身できる黒柴犬タロの、ほのぼのラブストーリー。 子犬で子供のタロとの出会いと初めての変身からその後の日常、そして成犬で大人になったタロとの恋愛模様とその後のいちゃらぶな日々を描く。 ◆松下 学(まつした がく)……駆け出しの画家。25才。ヘタレ攻め。本作の主人公。画家のわりにガタイはいい。副業で萌え系エロ小説のイラストを描いている。 ◆タロ……元捨て犬のオスの黒柴。忠犬受け。 右後ろ足だけ黒いのがチャームポイント。時々人間に変身し、学を「ご主人様」と呼ぶ。 ◆本編完結済。恋愛要素は第2章 成犬編から。☆★は性描写あり。ムーンライトノベルズより転載。 文字数 162,380 最終更新日 2019.1.12 登録日 2017.3.4 -
712短編 完結 R18お気に入り : 47 24h.ポイント : 0
―――1ヶ月に1度、逢瀬はラブホテル。 何となく始まった身体だけの関係。心を伴わない行為。 瀬上 誠(せがみ まこと)は20代半ばの会社員。 恋人に振られて仕事も上手くいかずヤケになった時。 出会ったのは村瀬 恭介(むらせ きょうすけ)という男だった。 彼の素性も知らぬままに、月に一度の身体だけの関係が始まって半年。 彼に惹かれていく自分に気が付いた誠は……。 一方、恭介もまた彼に異常な程の執着を見せ初めて……。 少しズレた頭の若者×ネガティブな男、の 勘違いスレ違い、病みの香りの漂うストーリー。 文字数 29,000 最終更新日 2020.1.2 登録日 2020.1.1 -
713ショートショート 完結 なしお気に入り : 3 24h.ポイント : 0
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714長編 連載中 R15お気に入り : 1 24h.ポイント : 0
大きな広いお屋敷に住んでる綺麗な青年が、悩みを持っている人達を、無自覚に癒していく話? このお話の方向性はあまり決まっていません。 小説なるものを書くのは初めてなので、多分理解不能ですが読んでみてください。 下品な言葉も含まれます。多分。 世界線がわかりません。 確実に日本ではないと思います。 みんな心がつよい。のでシリアス展開には多分なりません。 文字数 4,861 最終更新日 2019.11.24 登録日 2019.7.15 -
715短編 完結 R15お気に入り : 21 24h.ポイント : 0
魔界の王族の一員として生まれた青年、メイリール。趣味はもっぱら男あさり。その瞳で見つめれば落ちない男はいないほどの美貌に物を言わせ、日々ただれた生活を送っていた。 だが、ひょんなことから出会った謎の男によって、メイリールの毎日は一変することになる。精悍な美丈夫ながら、ただならぬ雰囲気を持ち、自分のことは何も語ろうとしない男に、メイリールが生まれて初めて懸命に考え、悩み、やがてひとつの答えにたどりつく。謎の男の心の傷、そしてメイリールが前に進めない理由とは……? 全く境遇の違う2人が出会い、ぶつかり、そして本当に大切なものを見つけるまでのお話。 ※若干の流血表現ありのためR15としています 文字数 37,533 最終更新日 2023.10.13 登録日 2023.10.6 -
716長編 完結 R18お気に入り : 58 24h.ポイント : 0
鈍感で真面目なノンケ隊長が、向けられる純粋な好意と献身に少しずつ絆されて、 友情だったはずのものが、次第に変わってゆくお話。 軽口を叩きながらのえっちシーンがたくさん入ってます。 ※リバがあります。 1話 騎士団長の忠告 2話 蟻と王都と祝い酒 3話 青天の霹靂 4話 後悔に溺れる[R-18] 5話 花のような[R-18] 6話 こぼれた水 7話 二度目と、初めて[R-18] エピローグ 騎士の名にかけて ↓中身はこんな感じです。 魔物と、それを倒す騎士団のいる世界で、小貴族の三男坊で金髪碧眼イケメンのレインズ(13)は、騎士団で剣術指導を担当する父を持ちつつも、自分本位な性格から自身は騎士には向いてない、と気楽な学生生活を送っていた。 夢や生きる目的はなくとも、大した不満もなく過ごしていたある日、たまたま目にした剣の試合で、同い年の少年の、強く優しくひたむきな眼差しに強く惹かれてしまう。 親の勧めもあり入寮を条件に騎士団の幹部候補生を育てる学校に入学したレインズは、中等部の頃ずっと見つめていた少年ルストックに再会する。 魔物から彼を助けたのがきっかけで、ルストックと親交を深めてゆくレインズ。 自分の気持ちが恋心だと気付いても、それを告げることができないまま、ともに学生時代を過ごし、ともに騎士団に入り、ともに小隊長へとなってしばらくした頃、ルストックから「好きな子ができた」と告げられる。 親友のため、告白のアドバイスからデートの世話まで甲斐甲斐しく世話を焼くレインズ。 ルストックが幸せならそれでいい。 そう思い、自分の気持ちに蓋をするレインズだったが、ある日、ルストックの妻子は王都を襲った魔物によって、ルストックの目の前で喰われてしまう。 自棄になり敵討ちに暴走するルストックと、それを庇って大怪我を負うレインズ。 ルストックの、レインズへの恩は日々重く積み重なり、 レインズの、ルストックへの想いもまた、封ができないほどになっていた。 『囚われの勇者』シリーズのスピンオフ作品ですが、元シリーズは読んでいなくても楽しめます。 ※勇者達は、ほとんど出ません。 文字数 211,724 最終更新日 2023.11.24 登録日 2022.2.10 -
717短編 完結 R18お気に入り : 26 24h.ポイント : 0
魔王さまは魔物三十匹を養いながら、人里離れた場所でひっそりと暮らしている。時々、人間の子供とも遊ぶ。 魔王さまの名前には「初めて名前を教えた相手とだけ永遠に結ばれる」という特別な力が込められている。 そんな魔王さまは、最近人間の青年から「名前を教えて欲しい」としつこく迫られている。 鈍感な魔王さまが、元少年にグイグイ迫られて恋に落ちるまでのお話。 この作品はムーンライトノベルズにも掲載しています。 文字数 14,967 最終更新日 2021.12.11 登録日 2021.12.8 -
718長編 完結 R18お気に入り : 224 24h.ポイント : 0
この世界は、αとβとΩで出来てる。 生まれながらにエリートのαや、人口の大多数を占める『普通』のβにはさして意識するほどの事でもないだろうけど、俺たちΩにとっては、この世界はけして優しくはなかった。 今日も寝坊した。二学期の初め、転校初日だったけど、ワクワクもドキドキも、期待に胸を膨らませる事もない。何故なら、高校三年生にして、もう七度目の転校だったから。 βの両親から生まれてしまったΩの一人息子の行く末を心配して、若かった父さんと母さんは、一つの罪を犯した。 小学校に入る時に義務付けられている血液検査日に、俺の血液と父さんの血液をすり替えるという罪を。 従って俺は戸籍上、β籍になっている。 あとは、一度吐(つ)いてしまった嘘がバレないよう、嘘を上塗りするばかりだった。 俺がΩとバレそうになる度に転校を繰り返し、流れ流れていつの間にか、東京の一大エスカレーター式私立校、小鳥遊(たかなし)学園に通う事になっていた。 今まで、俺に『好き』と言った連中は、みんなΩの発情期に当てられた奴らばかりだった。 だから『好き』と言われて、ピンときたことはない。 だけど。優しいキスに、心が動いて、いつの間にかそのひとを『好き』になっていた。 学園の事実上のトップで、生まれた時から許嫁が居て、俺のことを遊びだと言い切るあいつを。 どんなに酷いことをされても、一度愛したあのひとを、忘れることは出来なかった。 『Ωである俺』に居場所をくれたのは、貴男が初めてのひとだったから。 文字数 86,976 最終更新日 2019.11.1 登録日 2019.10.14 -
719長編 完結 R18お気に入り : 131 24h.ポイント : 0